2016年11月1日火曜日

1週間の出来事 2016年11月1日更新




灘本唯人さんが亡くなられたのはこの夏のこと。
今年90才になり、
プロとして仕事を始めて60年目ということだった。

先日古道具屋で、灘本さんの絵の入った小物立てを見つけて買った。
1度だけ、先輩の展覧会二次会で同席させてもらったことがある。
ビールを注いで頂いて、
「野菜食えよ、野菜。」と
絵とは関係ない言葉をもらった。
今では笑える思い出。
8月に刊行された『にんげんもよう』、
素晴らしい本だった。
40歳の頃の灘本さんの似顔絵を模写。
会えたこと、大切にしたい。



この1週間色々と展示に行ったけれど、
印象的だったのは
・きくちまる子個展「草花山鮨図」
・林優希×松尾布祐子「描きたいままに」
どちらも同じ時期にパレットクラブで学んだ人たち。
卒業してそろそろ3年。
少しずつみんな変化してきている。
個人的にだけれど、
いろんな分かれ目だと感じているこの頃。

林さんは展示に際して、こんな詩を書いていた。
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『描きたいままに』

絵を描く
ひとりぼっちで描く
わたしの中の
本当のわたしが 目を覚ます

絵の具の触感
墨のにおい
キャンバスを掻く音
にじみ、ゆがみ、まざった色

描き上げた瞬間
ひとつ気もちが落ちつくけれど
すぐに別の気もちが
押し寄せてきて

わたしたちは
今日もねむれない。
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この言葉があるとないとでは、
感じ方が違ったかもしれない。
考えながら会場に向かった。



ギャラリーダズルの
『信濃八太郎 山崎杉夫 田沢ケン「SPORTS」』展
パーティーへ。
年に一度のこの展示も12回目。
二次会まで参加させてもらったけれど、
久々に飲みすぎて、どうやって帰ったか覚えていない。
変なこと、してなければいいけれど。
時々飲みすぎて落ち込む。



それではまた来週。